設備・機械一覧

機械名称 製作所 型式 能力
横中ぐり盤(NC)
東芝機械 BTD-200QF 1500×1500
電脳旋盤(NC) 滝沢鉄工所 TAC-800 800×4000
電脳旋盤(NC) 滝沢鉄工所 TAC-600 650×3000
横中ぐり盤(汎用) 東芝機械 BT-10A 1200×1200
立中ぐりフライス盤 山崎技研 Yz-8 600×1200×400
立中ぐりフライス盤 山崎技研 Yz-8 600×1200×400
普通旋盤 大隈鉄工所
正面旋盤 西部工機 1000×1500
ラジアルボール盤 若山 NR-15C
ボール盤 吉田鉄工 TUD-8 25Φ
キーシータ 村田機械 K-50
スロッター 長岡鉄工 500L×60Φ
コンタマシン ワイエス工機 CuT-1000
天井走行クレーン 日立 2.8t
スクリューコンプレッサ KOBELCO HM22AD
自動ノコ切断機 AMADA HZ50SAⅡ
ガス溶接
デリッククレーン 5TON

若山 ラジアルボール盤

若山 ラジアルボール盤

東芝機械 BT-10A

若山 ラジアルボール盤

東芝機械 BTD-200Q

若山 ラジアルボール盤

山崎技研 YZ-8

山崎技研 YZ-8

村田機械 K-50

山崎技研 YZ-8

滝澤鉄工所 TAC-800

山崎技研 YZ-8

AMADA HZ50SAⅡ

AMADA HZ50SAⅡ

ワイエス工機 CLT-1000

AMADA HZ50SAⅡ

滝澤鉄工所 TAC-650

AMADA HZ50SAⅡ

出港前点検の重要性

漁船保険の統計では、機関事故に起因する事故の割合は約17%を占めています。
また、機関事故の発生要因別に見てみると、潤滑油の劣化、不足、冷却水の不足に起因する事故が約7%となっていて、出港前点検を行うことにより機関事故が防止できた内容でした。
これらの機関事故を未然に防止するためには、日常的に機関を定期的に点検、整備することが最も重要です。

潤滑油系統の点検整備

オイル量は出港時に、エンジンと減速機の両方を次の通り点検します。

・オイル量を点検し、不足の場合は注油口より補充して下さい。

・検油棒を抜き、先端部をきれいに拭いて再度差し込み、検油棒に付いたオイルで量を確認して下さい。「上限」と「下限」の範囲であれば正常です。

・「下限」であれば、補充します。

・「上限」の場合には、燃料や水が混入していることが考えられます。エンジン内部に亀裂等が発生している可能性もありますので、整備業者に点検してもらう必要があります。尚、燃料が混入している場合には、刺激臭・石油臭があり、水の場合ではオイルが乳白色系に濁ることがあります。

・ 減速機オイル量の点検は、検油棒を抜き差しして充分に確認して下さい 。減 速 機 型 式( 大 型 )によっては、機関運転中、減速機中立状態で油量確認するものもありますので、取扱説明書に従って下さい。

潤滑油系統の点検整備

オイルフィルタの交換

オイルフィルタの汚れがひどくなると、フィルタを通らずに、汚れたオイルが直接エンジン各部へ流れ、エンジン及び減速機に損害を与えますので、オイルフィルタは定期的に交換しましょう。

・エンジンのオイルフィルタは、オイルの全量交換時(約250時間~500時間)に一緒に交換して下さい。
・減速機のオイルフィルタは、オイルの全量交換時(約1,200時間)が洗浄又は交換する目安です。

オイルフィルタの交換

冷却水系統の点検整備

船外へ排出される海水の排出量が少ない等、異常を感じたらエンジンを停止し、以下のことをご自身、または整備業者に依頼して点検しましょう。
・キングストン(海水取入れ口)の点検
ビニール等が詰まり、事故の発生につながることが多くなっています。
出港前と、帰港後に、船のまわりの海面浮遊物に注意して下さい。
・海水こし器の点検
キングストンと同様、ゴミが詰まりやすい状況下にあります。状況に応じ、海水こし器を掃除して下さい。
・リザーブタンク清水量の点検
清水量は、出港毎に点検して下さい。リザーブタンクの水位を確認し不足の場合は、補充して下さい。(エンジン停止直後は、冷却水が高温のため、キャップを開けるのは危険です。キャップを開ける場合は、エンジンが十分冷えてから開けて下さい。)また、L.L.C(ロングライフクーラント)を使用し、地域温度条件により濃度を調整します。希釈には必ず水道水(軟水)を使用して下さい。

冷却水系統の点検整備

燃料系統の点検整備

燃料は周知のとおり、エンジンが力を生み出す源です。
人間に例えれば食料に相当するものですから、水やゴミの入っていない清浄で栄養価の高いものをエンジンに供給することが必要です。燃料を給油する時は、水やゴミが混入しやすいので十分注意して下さい。

定期的に燃料フィルタの交換や油水分離器のドレン抜きを行う必要があります。これを行わないと下記の不具合の原因となります。
・始動困難
・馬力が出ない
・回転ムラ
・突然の機関停止
・燃料噴射ポンプや燃料噴射弁が傷みやすくなる

時化の時にエンジンが停止すると大事故につながりますので、定期的に点検整備して下さい。

燃料系統の点検整備

過給機の点検整備

過給機は、吸入空気を加圧して、シリンダ内に送りこむことにより、多くの燃料を燃焼させてエンジンの出力を倍増させる大切な装置で、運転中エンジンから排出される排気ガスのエネルギを利用して回転の高い高精度な羽根車(コンプレッサホイール)を回転させて、圧縮空気を連続的に供給している装置です。

過給機本来の機能を維持するためには、潤滑油とエアフィルタをきれいにしておくことが最も大切なことです。汚れた潤滑油を使用すると軸受などが異常摩耗し、回転部の不具合によって過給機の損傷につながります。

なお、エアフィルタが汚れて空気の通りが悪くなると、シリンダ内に十分な空気が供給できなくなり、排気温度の上昇や黒煙発生の原因となりますので、中性洗剤で洗浄し、良く乾燥したのち再使用するか、または交換するようにしましょう。

また、エアフィルタを装着しないと、異物が混入して内部を破損したり、羽根車が汚れ、回転不良になりますので、必ず取付けをしましょう。

その他の日常・定期点検

バッテリは、内部に電気という力(エネルギ)を蓄え24時間眠らず、使っていない時でも少しずつ放電しているので、次の保守点検等が必要です。

・電解液の量
液量は規定量を維持することが必要です。蒸留水を使って液面が、常に規定線の間になるように補水して下さい。
・電解液の比重
2~3ヶ月に一度は液の比重を計って下さい。1.24以下になっていたら、補充電が必要です。
・緩み・汚れ・錆の点検
ターミナル及び接続端子部分の緩み、汚れ、錆の点検を行い、緩んでいる時は増締を行って下さい。汚れや錆はきれいに除去して、外面はグリスを薄く塗っておくと効果的です。

バッテリー